アトリエ・マイルストンブログ

2017年1月16日月曜日

再三登場、ワイエスの冬絵

月曜日・快晴
先週末以来の大陸からの寒気で、暖冬だった今冬に本格的な冬の訪れです。

大陸はシベリア生まれの大気由来で澄み渡る今日の青空(森の里・上古沢)

* * *

「名作美術館(その208):ワイエスの冬絵」

ワイエス作品、最近・昨年末から6回目の登場です。
( ワイエス作品はネット上に豊富にあり、その多くが比較的良質な画像なので、筆者には嬉しいことです。)
さて今回作品、まずはその空気感を観賞ください。

Andrew Wyeth, " Flood Plain " (1986), Tempera

20世紀アメリカを代表する画家、アンドリュー・ワイエスが好んで描いた冬景色の1枚です。
画面手前から遠景建物へと続く轍(わだち)や、その建物の屋根や手前に積もる白い雪が、美しい絵です。

その画題の「フラッド・プレーン」、日本語にすると「洪水を被る平原」とでも訳せる絵です。
そんな不思議な画題にこだわり、画面を見ると色々な視覚情報が目に飛び込んできます。
画面中央のこんもりとした草藁の山の周囲にはうち捨てられたと思われる馬車の縁材や車輪が見えます。
その廃材の破片の形状が画題や塗料のせいで、何だか小舟にも見えてきてしまいます。
斜面に横たわる左側の長い木材など、何とボートの櫓(ろ)にさえ見えてきてしまうのです。
で、その草藁の山が小島にも・・・。
筆者の思い込み・妄想がそうさせているのですが、「画題」のかくも先入観植え付けの効果絶大だとは・・・。

見る人それぞれの(主観的)視覚世界&想像(妄想)世界、どうぞ楽しんでください。
それこそが、作者の画家が仕組んだ「画題」の罠なのかも知れません・・・。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その259):冬歌-2」

今回は上の作品と製作年繋がりで、昨年12/12付の「白い冬/ふきのとう」以来の久々の冬歌ともしました。
但し、曲や動画の方は季節の「冬」とは関係ありませんが、筆者の独断で当コーナーでの冬歌としました。
上のワイエス作品や車窓の冬枯れを見ていると、筆者の脳内ジュークボックスで自動的に出てきました。
そのリリカル・センチな懐かしい曲、80年代シンセ・サウンドやドラマ仕立て動画と共にお楽しみください。

「セーラ」、スターシップ(1986年)
" Sara ", Starship,

筆者・中2の頃、R・ストーンズの「サティスファクション」と共にロックにのめり込む契機となったバンドの進化形です。
元の名はジェファーソン・エアプレイン。ロック史に燦然と輝くサンフランシスコ出の偉大なる伝説的バンドです。
ロック・クイーンの代名詞的存在だったVo.のグレース・スリックは、アジアは南小島の筆者らにもクイーンでした。
彼らの代表曲「サムバディー・トゥ・ラブ」や「ホワイト・ラビット」等、半世紀を経た今もなお筆者の愛聴音楽です。
そのJ・エアプレインがジェファーソン・スターシップとなり、更に時を経て単なるスターシップとなり、この曲等がヒット。
その後、主要メンバーのグレース・スリックがエアプレイン再結成のため脱退、アルバム1枚を出して89年に引退。
当動画にはその姿があり、出だし3人目の人物で登場しており(7秒あたり)、筆者には感慨深いものがあります。
そこにサイケデリック・ロック華やかし頃のカリスマ的クイーンの面影はなく、時の経過を感じすにはいられません。

当動画の主人公役はバンドの男性Vo.のミッキー・トーマスが演じており、現在も現役(!)バンドとして活躍中です。
オリジナル・メンバーこそいないものの、65年結成のエアプレイン時代から雄に半世紀を経ている長寿な系譜です。
「歌は世につれ、世は歌につれ・・・」
そんなフレーズが似つかわしい、音楽&映像大国アメリカならではのリリカル・ポップです。

By 講師T