アトリエ・マイルストンブログ

2016年11月30日水曜日

頼もし助っ人、登場

11月末日・水曜日・晴れ のち 曇り(夜:雨)
アトリエ定休日


イチョウ並木も落葉進む(写真は小鮎のイチョウ並木)。
筆者の個人的な考えでは、イチョウの葉が全て落ちた時が「冬訪れ」と何となく決めています。
明日から、いよいよ師走12月。
実り多き年末にしたいものです。

* * *

「T講師のアート・ワーク(その10):描画1歩前進」

今回のこのコーナー、残念ながら製作中の「風神・雷神」に見映えある劇的変化はありません。
筆者、帰郷中のブランク埋めにて雑事多忙中、描画はほんの1時間弱しか取れませんでした。

前回の画面

今回の画面

画面下の地球・海面部分の下地色に群青を加色。水平線部は下地明色のまま、群青を追加でボカしました。
あとは両雷神の足元の雲(黒煙)にも少々・様子見・加筆。それぞれの作業が約30分ずつで、計1時間です。

2~3時間程度、集中して描画が出来れば、もしかしたら まとまる(仕上がる)かも知れません。
「雲(黒煙)」と「陸地・海岸線」と天空上の「太陽」で、今回のアレンジ模写は仕上げるつもりです。

早くも新作に心が移り始めた帰郷後の筆者です。

* * *

「学童クラブ便り(その98):頼もし助っ人、登場」

アトリエ生徒のYYさん、先週の筆者・帰郷中から助っ人で登場。
今週もまた「イモ洗い状態」の修羅場を、懸命にこなしていました。

写真は昨日と本日のYYさん。
大忙しの「学童・送り出し」を無事に終え、ヤレヤレ・一息と言ったところです。
お疲れ様。感謝です。

By 講師T

2016年11月29日火曜日

Chちゃんの油絵、祝完成

火曜日・晴れ のち 曇り

KKさん、製作中の油絵「孫娘(仮称)」の続きを行いました。


KKさん、今日は孫娘の顔を中心に筆を入れました。
その効果もあって、目鼻立ちの表情が随分とはっきりして、活き活きとした雰囲気になってきました。
次回の続きが楽しみです。

* * *

Chちゃん(小5)、製作中の油絵の仕上げに取りかかりました。


Chちゃんの油絵「シベリアン・ハスキー」が、本日めでたく完成しました。
Chちゃん、今日は犬の顔に修正の筆を入れて凛とした眼差しにし、更に背景の草や空にも加筆しました。
ハスキーの生まれ故郷である北方の雰囲気が伝わってくる味わい深い作品の誕生となりました。
Chちゃん、この絵をハスキーの大好きなお婆ちゃんにプレゼントするとの事。
お婆ちゃんもChちゃんからの贈り物に、大いに喜んでくれることでしょう。
完成おめでとう。そしてお疲れ様。

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RMちゃん(小1)、今日は鳥を描きたいとのことで、早速 3冊の図鑑を広げました。


RMちゃんがまず描いたのが止まり木上の「2羽のセキセイインコ」で、水彩絵具で見事に仕上げました。
2羽の仲睦まじい姿が微笑ましく、爽やかな色彩と相まって幸せ感溢れる画面となりました。

次にRMちゃんが選んだのが不思議な形と色を持った「クジャク」で、こちらも色鉛筆でしっかり仕上げました。
カラフルで力強さに溢れた雰囲気が持ち味のエキゾチックな迫力ある作品となりました。
おめでとう。

2016年11月28日月曜日

ワイエスの「冬枯れ立ち木」

月曜日・未明の雨、曇り
アトリエ定休日

久々の「名作美術館(その200!)」

「ワイエスの冬枯れ立ち木」

今は晩秋、それとも初冬?
当コーナー200回目の今回、そんな季節にふさわしい風景画を取り上げてみました。
当コーナーでは冬になると頻繁に登場いただいているアンドリュー・ワイエスの作品です。

「雪の白」を特徴とするワイエス作品、枯れ色の褐色もまた独特な質感を伴って魅力的な存在にしています。
今回も3作品もまた画家独特の抑制された色使いで、「冬枯れ立ち木」のみを画面いっぱいに描いています。
画題としては何の変哲もない対象物で、むしろ地味とも言える存在のテーマだと断定出来そうです。
しかし画家はその非凡な視覚感性と技術とで、この地味な対象物を神的な高みにまで昇華しています。
その生々しいリアルさは抒情的でもあり、また同時に哲学的ですらある存在と化しています。
右手のクリーク(灌漑用の小川)とおぼしき水面とそのほとりの紅葉。左手の人家や黄葉。背後の耕作地。
葉を落とし命を繫ぐ樹木はもがくような無数の枝を持ち、人々の営みをただ静かに俯瞰しているようです。

アンドリュー・ワイエス、「ペンシルべニアの風景」、テンペラ画、1980年
Andrew Wyeth , " Pennsylvania Landscape ", Tempera on panel,1980


「シカモアの木」                     「斧(おの)」
Left: "Cycamore ",Watercolor                           Right: "The Ax",Watercolor

この2点の水彩画も1本の樹木の幹が描かれていますがその全貌ではなく、その枝振りもまた一部のみです。
その背景や土台を成す土や木立が落葉同様に季節を物語り、その季節の持つ透明な空気感や光をも表現。
その清楚で透明な空気感や光こそが、モチーフの裏側に潜む画家の真のテーマだったのかも知れません。
その裏テーマに導くのが樹木表皮に張り付いた光と影のコントラストで、画家の大いなる関心事の一つです。
画題の「シカモア」も「斧」も単なる作品呼称の記号であり、画家の心の目は意外にもそこには無いのかも。
「冬枯れ立ち木」
湿度の希少な乾いた空気や物体の質感。それがこの作品の描かれた、画家が身を置いた季節の徴しです。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その243):追悼特集」

またもや20世紀アメリカ音楽を代表する偉大なるシンガー・ソングライターが逝ってしまいました。
ブルースやゴスペルやカントリーを融合させたアーシーで男臭いスワンプ・ロックと言うジャンルを確立。
その当時のエリック・クラプトンやR・ストーンズ、CCRらにも多大な影響を与えた大物ミュージシャンです。
クセのある歌唱ながらそのメロディアスな楽曲群が多くの音楽家に支持・尊敬され、カバーされてきました。
対極のような存在のカーペンターズも今回当曲や、スーパー・スター、マスカレード等をカバーしています。
ミュージシャンズ・ミュージシャンと呼称・敬愛された、正に米国を代表する大人物でした。
今回はそんな彼の数ある名曲の中から、迷いつつもやはりこの代表曲を取り上げました。

レオン・ラッセル、「ソング・フォー・ユー」
Leon Russell, " A Song For You ", 1970

youtube上、歌詞付きの動画も幾つかありましたが、全て転載不可のブロックが施されていました。
独特な歌いっぷりと、ピアノとホルン(バス・トロンボーン?)のみによるアレンジもとてもユニークです。
歌詞も独特のリリカルさで、カレン・カーペンターの歌声によるカバーも絶品で、筆者の大愛聴曲です。
他にもレディー・ブルー、ブルー・バード、ワンモア・ラブ・ソング等、お酒(ウィスキー)が欲しくなる曲多し。
音楽性高くとも、人生の味みたいなものが希薄になりつつある昨今、過去形にするには惜しい世界です。

 男たちもつい惚れてしまう男・レオン・ラッセル逝く、享年74歳。
「筆者の青春もまた更に遠のき、終演の時、更に近づくを知る」
「冬枯れ立ち木」
早や春再来を信じ、待ち、望み、想う・・・。

By 講師T

2016年11月27日日曜日

久々の日曜・休養日・・・

日曜日・曇り のち 雨

アトリエ、今日は3名の予約がありましたが、偶然にも全てキャンセルとなってしまいました。
残念・・・。


久々の休養日に充て、アトリエにも夕刻前に向かいました。
1年で最も日の入りが早いこの季節(4時半)、街灯や車のヘッドライト早くも点灯。
先週まで滞在していた故郷の明るさ・眩しさとは対照の、仄暗い1日の終わりです。

2016年11月26日土曜日

YAちゃん和柄絵、彩色開始

日曜日・晴れ のち 曇り

アトリエ、今日・明日とM講師指導のキッズ・クラスはお休みです。

「小春日和」

町内・沿道の並木道、帰郷前に撮影した際には紅葉がピークでした。
今は美しい紅葉もその多くを落とし、枝や幹の黒さが目立ち始めました。


澄み渡った青空もその透明度を増し、大陸はタイガ生まれの乾いた大気を送り始めています。
道の傍らでは、腐葉土作りの園芸農家さんの重なる落ち葉を収集する姿が目立ち始めました。
 「真冬 近し」

* * *

そんな中、YAちゃん(小6)がやって来て、前回からの「伝統柄・模写」の続きを行いました。

YAちゃん、転写済みの線描画に、いよいよの彩色を開始しました。
今日は土台となる背景色の青と赤を、根気よく丁寧に塗り込めました。
複数の和柄の背景を対角線で2色に分けたのはYAちゃんの発案です。

モチーフの伝統的な花や毬はまだ未着色にも関わらず、もう良い雰囲気が漂っています。
次回は、各部の本格的なボカシなどが彩色される予定です。
楽しみですね。

2016年11月25日金曜日

久々の学童クラブ便り

金曜日・降雪後の快晴

建物は森の里・青山の富士通研究所
今朝は支障ある凍結や残雪も無く、雪の前日より穏やかな1日となりました。

* * *

アトリエ開くも早速 授業なし。アトリエは学童女子たちで賑わいました。

よって、昨日に続いての
「学童クラブ便り(その97)」
をお届けします。


 これまでにも素晴らしい作品を数多く描いてきたYmちゃん(小1)、線描済みのネコちゃんに彩色を開始。
Ymちゃん、持ち前の鋭い観察力・描写力・根気で、丁寧な色分けやボカシを施しました。
御覧のように見事な世界が生まれましたが、画面左上の花の周囲など各部が未完です。
細かな最終仕上げは次週となり、Ymちゃん、楽しみにしていた持ち帰りを断念しました。
間近の完成が楽しみです。

* * *

Ynちゃん(小2、画面左)もアニメのキャラ、チョロネコとシキジカ(春の姿)を色鉛筆で描写。
輪郭線など、Ynちゃんもまたその特質を発揮して、丁寧で柔らかく器用に描き上げました。
次回は水彩絵具を使用しての着彩を行う予定です。

これまで学童クラブのメンバーたちが描いてきた作品、筆者に余裕なく、あまり紹介出来ませんでした。
が、これからは今回のような機会を見つけて、秀作・快作を積極的にアップしていきたいと考えています。
近日中に今年度の未公開作品・総集編をアップする予定です。

* * *

「 新送迎車・セレナ2号登場 」

本日より、新たな送迎車を投入、初出動を果たしました。
これからも安全・快適な送迎に、大活躍してくれることでしょう。

* * *

明日26日(土)~27日(日)の両日、M講師担当のキッズ・クラスはお休みします。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

2016年11月24日木曜日

RiSちゃん新作水彩画開始

木曜日・ミゾレ雪 のち 快晴
11月の降雪、実に54年振りとの事。
積雪に至っては観測以来初との事。

筆者T講師、常夏の故郷より本日戻りました。
その手荒な歓迎に身の引き締まる思いです。

「デイリー・ギャラリー(その46):11月の雪」

降雪にけぶる筆者・第二の故郷・神奈川県厚木市から見た大山の眺望。
常夏の南島とは違った荘厳な景色、寒さも吹き飛ぶ素晴らしい眺めです。
情熱的な常夏も繊細な冬も、共に味わえる我が国や我が身に感謝です。

* * *

アトリエ、今日までお休みの予定でしたが、授業が早くも始まりました。

HIちゃん(小6)、製作中の風景デッサンの続きを行いました。
今日は中央の樹木や遠景の木立の枝葉の描写を行いました。
空と同様の中間調子ながら、今日は質感表現としての描写をしました。
今日の積雪と似た良い雰囲気です。
次回の仕上げ(予定)も楽しみです。

* * *

前回、可愛いネコちゃん2匹のパステル画を仕上げたRiSちゃん(小5)、今日から新作です。

RiSちゃんの新作は、水彩で秋や冬の植物の様子を描きました。
紅葉や渋い枯葉、その枝になるドングリなどで、今日は下描き線描と下地色の彩色を行いました。
地味ながらも調和のとれた暖色系の中間色が、もう既に良い雰囲気となりました。
こちらも次回の続きが楽しみです。

* * *

「学童Ayちゃんの犬、祝・完成」

アトリエお休み前から描いていた学童クラブAyちゃん(小3)の水彩画が、本日見事に完成しました。
しっかりと観察された形体に、正確丁寧な彩色が施され、何とも味わい深い作品の誕生となりました。
Ayちゃん、犬だけに飽き足らず、周囲の草地も追加、これまた的確な絵具使いで柔らかい草を再現。
年齢を超えた完成度の高い水彩画となりました。
おめでとう。

* * *

出発前、故郷で迎えた今朝の気温は25℃。
到着後、羽田の気温とほぼ25℃の寒暖差。
横浜あたりは吹雪でかなりの積雪でしたが、厚木は積雪も無く降雪も止み、美しい空の快晴に。
両者の気温差・湿度差に体調崩すことなく、また新しい日々に公私ともに頑張りたいと思います。

臨時休業・期間中(帰郷中)は、おかげ様で充実した日々を過ごすことが出来ました。
皆様の来訪、気持ちも新たにお待ちしております。より充実した創作を楽しみましょう。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

By 講師T

2016年11月23日水曜日

臨時休業中のお休み日

水曜日・故郷は晴れ
アトリエ 臨時休業中



滞在最終日、「番外編ー3」を企てるも、プライベート・タイムいよいよ多忙を極め、その編集時間なく。
このまま未遂に終わるかも・・・。
はてさて、どうなることやら・・・。

2016年11月22日火曜日

お休み日の番外編-2

月曜日
アトリエ、臨時休業中

南島ならではの白銀ムクムク雲 (那覇市内)

* * *

「デイリー・ギャラリー(その45)」
番外編:帰郷便りー2:「花の島」

この季節、故郷の街角には数多くの花々が咲き、徒歩移動中の目を楽しませてくれました。
八重咲きや色とりどりのハイビスカスや薄紫のブーゲンビリヤ、地植えのラン達も元気です。
また花以外にも色鮮やかな姿形のクロトンの葉が、花々に負けじと目に飛び込んできます。

本土では紅葉や枯茶色のこの季節、夏盛りの世界にワープしたようで、不思議な趣きです。
市内徒歩移動中、筆者が撮影した花々からの抜粋、しばしお楽しみいただければ幸いです。









 



撮影しながらも多くの住人と知り合い、その場で即ユンタク(おしゃべり)開始。
おかげで約束の時間に遅れること度々多発。これぞ久々復活「沖縄タイム」。


オマケ:こちらも綺麗な琉装の花・二輪(市内・国際通りにて)
「素敵な笑顔、二フェ―デービル・ヤァー(ありがとう・ねぇー)」

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その243):番外編:故郷唄」

高校卒業後、故郷での時間や記憶の蓄積が停まってしまった筆者、市内の変貌ぶりに目を見張りつつ、
同時に何一つ変わらぬ懐かしさをも享受。やさしそうな眼差しの老婆や、無邪気な子供たちの姿もあり、
そんな中、若者だった筆者と同じ年齢を迎えた10代後半の青年たちの真っ直ぐな強い視線も懐かしく、
今回の当コーナー、一味違ったこんな曲を選びました。
故郷の若者らしさが、ビンビンに伝わってくる佳曲です。
唄の最後に出てくる歌詞に、今回のテーマの「花」繋がりとします。

かりゆし58、「アンマー」

バンド名「かりゆし」は沖縄では「めでたいこと」を、「58」は県南北を縦断する国道58号線を指すとの事。
PVのロケ地は、おそらく彼らの出身地である本島南部の漁港町の糸満市と、その周辺だと思われます。
曲名の「アンマー」は沖縄方言で「お母さん」を指す言葉で、時に親しさも込めて「おばさん」をも指します。

10代の成長期に多くの少年少女が迎える反抗期の無かった筆者には無縁の歌詞ですが、
周囲の友人たちの一部には耳の痛い話しで、似たようなエピソードがゴロゴロしていました。
昔日から言われている箴言ではありませんが、「いつまでも、あると思うな、親と金(かね)」。
親孝行ができる幸せ者に、多くの人が名を連ねられる時代と社会であってほしいものです。
筆者にもまた、「耳の痛い」現在進行形の話です。

帰郷の空青く、我の心と足取り重く、黄昏に染まりゆくは懐かしの海。
「思えば遠くへ来た(行った)もんだ。」
頑張ろう。


By 講師T