アトリエ・マイルストンブログ

2016年10月31日月曜日

江戸時代の扇舞踊図

10月末日・月曜日・晴れ のち 午後より曇り
アトリエ定休日

「名作美術館(その196);扇舞踊(せんぶよう)図」

今回の当コーナー、昨日のAYさん製作の「扇舞美人図・模写」繋がりでの特集です。
江戸時代に花開いた庶民文化を背景に、舞踊や芝居など、華やかな風俗が生まれ、絵に描かれました。
そんな中で、今回は「舞い」や「踊り」にスポットを当て、扇を持って舞う踊り子たちの絵画を集めてみました。
江戸時代の浮世絵や美人画等とも違うフォルムとムーブメントが、琳派やアール・ヌーボーの絵画のようです。

左は昨日ブログのAYさんが模写を開始した「扇舞美人図」




扇を持って踊る女性たちの絵、当時も人気だったらしく、多くの画が残っているようです。

共通点は、浮世絵などの髪形ではなく、また短い袖の華やかな柄模様の衣装に身軽な帯締めだと言うこと。
筆者、着物は門外漢で、残念ながらネット上の複数の出典元にも記述なく、その成り立ちや背景は不明です。
日本舞踊の画像をネット検索すると、小道具として扇を持って舞う踊りの種類の多さに驚いてしまいました。
何はともあれ、上作品の静止画面を見て、その動きの優美さを想像してみるのもまた一興かも知れません。

ちなみに元来、我が国は「舞い」「踊り」「振り」の3種類の舞踊に分けられていたとの事で、
「舞踊」と言う言葉自体が、明治初期に作家・坪内逍遥らによって作られた造語とのことです。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その236):故郷・沖縄の舞踊り」

今回の当コーナーもまた、上の特集「舞い・踊り」で繋がります。
筆者の故郷もやはり昔日より各種の庶民文化が盛んで、民謡や踊りも長く広く日常的に愛されてきました。
今や全国区の感のある「エイサー」や、婚礼の祝宴で披露されるカチャーシー(即興踊り)など、多彩です。
故郷では生活の隅々に「踊り」は存在し、現在進行形の状態で、日々多くの人々に常に親しまれています。
今日はそんな中、筆者の好きな舞い踊りシーンのある動画、音楽をお届けします。
沖縄民謡の宝庫・石垣島在住の美人姉妹デュオの川崎でのパフォーマンスです。
アマチュアの投稿者が撮影した映像・音響なので、お見(お聞き)苦しい点はご了承下さい。

ma-yun マユン(真世)、「沖縄へ行こう」(ライブ)
はいさいフェスタ2011、於:川崎ラ・チッタ・デッラ)

アップ・テンポな曲ながら、たおやかに舞踊る姿が羽衣・天女のようで、何だか心地良くなってしまいます。
涼やかな歌声と振り付けが魅力的です。特に2番の後の長めのモーイ(踊り)が美しくて良いですね。
以前、当コーナーで紹介した沖縄古典舞曲の「かぎやで風」が静なら、こちらは「動」と言った趣です。
沖縄民謡や琉球舞踊の特徴である柔らかな手首の遠心力を用いたモーションが優雅で、快感です。
囃子の言葉は「ナーティーチェ」は「もう1回よ」で、「スルティ・アシバナ」は「揃って遊ぼうよ」の意味。
但し当動画に登場の姉妹デュオ「マユン」、現在は活動停止中との事で、活動再開すると良いですね。
この「沖縄へ行こう」、他にも惜しくも解散した女性トリオ「コイナ」のバージョンもあり、こちらも◎です。

個人的な事で何ですが、仕事のスケジュールの都合上で断念していた「帰郷」が再び復活。
唄と踊りの島に帰って、機会があれば色々と素敵な「舞い踊り」も見てみたく思っています。
帰郷の際は同期会とクラス会があるので、その両者でその機会に恵まれることと思います。
何せ2次会が幾度もあり、元気な旧友たちは早朝近くまで、飲み・語り・歌い・踊っています。
今月20日前後の帰郷、今からワクワクしながらも、かつその覚悟もしなくては・・・。
期待と不安、淋しき秋空に入り混じり・・・

By 講師T