アトリエ・マイルストンブログ

2016年4月2日土曜日

めでたき春の完成ラッシュ

土曜日・曇り

IKさん、製作中の銅版画「アダムとイブ」の描刻と、その試摺りを行いました。


IKさん、ドライポイントで線刻を行い、更に今回はロッカー(*)初使用で中間調子に新たな溝切りを行いました。

「*印、注釈:ロッカーについて」

銅版画描刻用の画材で、金属表面に細かな溝が切られていて、その溝を版面に当てて、描刻する。
版面には緻密な櫛状の並行線が彫られ、その密度や回数に応じて様々な濃淡の階調が得られます。


その効果もあり、描線や調子が更に深みを増し、神秘的でドラマチックな画面となりました。
次回の続きも楽しみです。

* * *

YYさん、製作中のアクリル画「伊藤若冲の模写」を続けました。


YYさん、今日は白と濃灰色や濃褐色の絵具を用いて、細部の描写を行いました。
前回の鮮鋭さに更なるシャープさが加わりました。
次回も鯛の表面の鱗など、細かな描画が行われる予定です。
楽しみですね。

* * *

NAちゃん(新・小6)、2コマ授業で、前回から始めた「桜」の絵の仕上げに取りかかりました。
また授業後半では今回の新作用と、製作中の額縁2組の製作と仕上げにも取りかかりました。

 新作油絵、仕上げ中。      新作用額縁、塗装中。

NAちゃんの新作油絵「桜舞う富士(講師のよる仮称)が、本日めでたく完成しました。
今日は富士から流れ出でた小川と桜の幹、更に空中の舞う無数の花びらなどを描き込み、仕上げました。
遠近法を用いた桜並木に導かれ、遠方の山々や富士山に自然に視線が吸い込まれる快作の誕生です。

NAちゃん、その新作のために額縁も製作。一気にカットから研磨・塗装まで行いました。
せっかち性格のNAちゃん、今回の額縁は角を45度カットではない簡略仕様としました。
前回の45度加工の額縁(下作品)の製作の緻密なカットに根を上げてしまったからです。
ゴッホも自作額縁でそのような仕様だった旨を筆者が告げると、たいそう喜んでいました。
まずは、新作完成おめでとう!

 NAちゃん、その後は以前製作し塗装乾燥待ちだったその45度カットの額縁も、めでたくセットアップしました。
こちらの絵もまた、とてもスピーディーに仕上がった作品で、NAちゃん両者ともにたった2日間で仕上げました。
でも、だからこそNAちゃんらしい活きの良い新鮮な作品が、次々に生まれるのかも知れません。
何はともあれ、同時に揃った進級と2作の完成、おめでとう!

* * *

YAちゃん(小6)、ファンタジックな自作油絵を久々に再開、本格的に彩色を開始しました。

 YAちゃん、画面作りの基礎となる各部それぞれの下地色を良い雰囲気で塗り始めました。
特に左右から登場する枝垂れ桜の枝の描き方など、なかなか味わい深い筆運びです。
次回の続きが楽しみです。

* * *

RH君(新・小3)もまた、前回から開始したパステル画の仕上げに取りかかりました。

RH君、今日は初使用のパステルを楽しみ、ご覧のような明るい桜の絵を完成させました。
清々しい青空の下、満開の桜の大木とその樹下のRH君自身の姿を爽やかに描きました。
パステル独特の柔らかなボカシが効果的に用いられ、うららかな春霞の感じが見事に表現されました。
おめでとう。

* * *

元アトリエ・キッズで学童になったMT君(新・小2)、久々のアトリエで描画を楽しみました。

MT君、今日は持参したアニメのキャラを色鉛筆で描きました。
ころ先生と言うキャラの形をしっかり取り、色鉛筆で丁寧に描き込みました。
学童クラブ滞在の際にはなかなか描画モードになれないMT君、今日はしっかり集中できました。
時々は友達遊びを止めて、アトリエを楽しみましょう。

* * *

Sa姉弟、前回から開始した「登り人形」、彩色やヒモ付けをして完成させました。

姉のMSちゃん(新・小4)の登り人形は「UFOにさらわれる人間」です。

形も動きもとてもユーモラスで、登り人形としては大成功!
但し、さらわれる恐怖で表情を歪める人間にどうしても同情してしまいます。

UFOの乗員は、なかなか可愛いですね。

MSちゃんの登り人形の全貌。完成度の高さは群を抜いています。
前回、登り人形で竜を作ったRH君の刺激されて追加した稲光もとても効果的になりました。

* * *

弟のAS君(新・小2)の登り人形もめでたく完成。こちらも形・動き共にユーモラスな出来となりました。

でも姉同様、AS君作の登り人形もまたヘリコプター型のUFOにさらわれる人間とのことです。
UFOの形もさらわれる人間も共に味わい深いイメージで、やはり完成度の高い個性的な作品となりました。
2人とも、おめでとう。
家族でその動き・形を楽しんで下さい。


今日は春らしい作品など、快作の完成が続きました。
アトリエ冥利に尽きる1日でした。