アトリエ・マイルストンブログ

2016年4月30日土曜日

連休散歩

土曜日・晴れ・涼風

連休入りの昨日・今日と好天に恵まれ、久々の散歩を堪能しました。
以下は、アトリエ周辺(上古沢・森の里)からの大山・丹沢の眺望などをアップしてみました。
「雲マニア」な筆者にとっては特に嬉しい好天でした。

昨日29日の大山(上古沢より)
同じく、昨日29日の丹沢山地(上古沢より)
本日30日の丹沢の峰々(上古沢、ツツジの丘公園より)
森の里・上古沢間のケヤキ並木・歩道
上古沢・ツツジの丘公園
花々や新緑の香りする涼風・薫風に頬を撫でられ、まさに快適な1日でした。
(あとは積年・未手入れの我が家の庭木に顔を向け、額に汗するのみ・・・。)

美しい季節と住環境に囲まれ、幸福を実感。
感謝

2016年4月28日木曜日

RiSちゃんの青い球、祝完成

木曜日・久々の終日雨

ガスがたなびく今日の丹沢山系(七沢森林公園中央口前よりの眺望)

印象派絵画の点描表現のような車窓からの新緑

IKさん、今日も銅版画のバリエーション摺りを行いました。


IKさんの銅版画「アダムとイブ(天に召還される二人:筆者・呼称)」が見事に摺り上がりました。
一条の光射す闇夜に男女の裸体がなまめかしくも柔らかく浮かび上がるスケールの大きな神秘世界が出現。
階調豊かな奥深い空間はモノクロ銅版画ならではの重厚な世界で、紙表面のインクが紙の中へと誘います。
背景の森林や湖やヒマワリ、大空の星々、二人に絡みつく蔦や縄、手にした鈴、想像の物語は尽きません。
(原画の再現は到底 不可能ですが、前回よりは雰囲気のある良い画像が得られました。少々安堵。)

海外生活の長かったIKさんならではの傑作銅版画、次回のバリエーション摺りもまた楽しみです。

* * *

Naちゃん(小5)、学童クラブ時代から製作していた初油絵の仕上げに取りかかりました。

Naちゃん、今日は犬君たちの手前の草むらに赤や黄色の花々を描き足しました。
そのおかげで、画面からはよりいっそうの立体感と幸せ感が滲み出てきました。
次回は全体的な見直しを行い、完成・サイン入れとなる運びです。

(同時に並行して製作中の木製アクセサリーも次回、完成予定です。)
両者共に、その仕上がりが楽しみですね。

* * *

RiSちゃん(小5)、製作中の張り子の仕上げ(彩色)と、新作の描画を開始しました。

    張り子、仕上げ彩色中。  帰宅直前まで描画に粘るRiSちゃん。

 左:仕上がったRiSちゃんの「青い球」、その用途は無しで、ただただ存在することこそが全てとの事です。
これぞ純粋芸術の鑑(かがみ)です。清楚で綺麗な球、潰さないように生活空間の上方に置いて下さいね。
右:RiSちゃん、余った時間を利用して新作のモチーフに植物画を選び、その構図取りと線描を行いました。
次回からの本格的描画・彩色が楽しみです。


明日よりゴールデン・ウイークの連休が始まります。
アトリエもその10日間、お休みさせていただきます。

お休みの方は薫風・涼風を楽しんで下さい。
お仕事の方も、それなりに頑張って下さい。

当ブログは時々アップする予定です。
よろしければ、お立ち寄りください。

2016年4月27日水曜日

お知らせ:連休中のお休み

水曜日・曇り・快風
アトリエ新定休日

「ゴールデン・ウイーク期間中のお休みのお知らせ」

4月29日(金)より、5月8日(日)までの10日間、アトリエは お休みとさせていただきます。
連休明けのご来訪を お待ちしています。どうぞ、よろしくお願いいたします。

* * *

「デイリー・ギャラリー(その35):春 爛漫」

ツツジたちも咲き始め、里は花々の競演の日々を迎えました。




心地よい風が吹き、梅雨時までの間、1年で最も快適な時を迎えました。
手をかけなくなって久しい我が家の庭も、手入れの時を待っています。
そして「憧れの庭食事」にでも興じてみたいと企てているも、果たして・・・。

撮影 / 講師T

追記;当ブログ、連休期間中に「名作美術館」等、散発的にアップする予定でいます。
よろしければ、時折 お立ち寄りください。

2016年4月25日月曜日

明治の洋画-2、原田直次郎

月曜日・晴れ・初夏陽気
アトリエ定休日

「名作美術館(その169):明治の洋画(その2):原田 直次郎、魂の肖像画家」

原田 直次郎、1863年(文久3年、東京生まれ)~1899年(明治32年没)

前回に続いて明治時代に生きた画家・原田直次郎の作品、それも滞欧時の肖像画を特集してみました。
美術史の教科書的な代表作も1点ありますが、帰国後の代表作などは今回は見送らせていただきます。
画家は11歳の頃から洋画を学び、我が国の洋画黎明期を代表する画家・高橋由一に20歳で師事。
その1年後には渡欧、ドイツでアカデミックな写実絵画を学んだとの事で、その作風は質実剛健です。
画家は帰国後、洋画排斥運動に遭遇したり、古臭い様式と権威筋から中傷もされ、若干36歳にて死没。
現存作品も、僅か30数点を数えるのみとの事。
余談ですが、文豪・森鴎外とはドイツ時代からの親友で、小説「うたかたの記」の主人公モデルとの事。

以下は、滞欧時の作品を中心としたものですが、写実性と闊達な筆致とが小気味よく調和しています。

「靴屋の親父」、1886年(明治29年)、重要文化財

      「肖像」、1886年          「西洋婦人(山本芳翠・画の模写)」

「神父」、1885年              「ドイツの少女」、1886年

当コーナーでの今回特集以前の明治時代の洋画は、昨年夏に紹介した和田三造の「南風」のみです。
今回もまた和田三造と同様に、明治人特有の気骨に満ちたストレートな力強い画面が印象的です。
作家としての個性を追求した作品と言うよりは、西洋絵画の技術習得が主だった動機かもしれません。
もしそうだとしても、画家は目前の存在に惹かれ、自らの技と感性の全てを以って対峙したと思えます。
画家の熱き魂が画面からは発散されているようで、写真や様式を超えた人間存在の息吹を感じます。
 描いた画家と描かれた人物が混然一体となり、100年余の時空を超えて網膜の奥底へと侵入します。
その時、個性や独自性などと言う現代的芸術の呪縛的キーワードの軽薄さを再認識してしまうのです。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その199):春爛漫歌」

今回の当コーナーも珠玉の邦楽です。
里や巷ではソメイヨシノは散りましたが、遅咲きの山桜・霞桜・八重桜などが山裾ではまだ見られます。
今回は我が国を代表する作曲家・滝廉太郎の云わずと知れた今さらながらの名曲です。
作曲家は明治時代の西洋音楽黎明期に美しい楽曲を生み出した天才音楽家です。
前述の画家・原田直次郎よりも更に短い生涯で、たったの23歳で夭折しています。
前回登場の「上を向いて歩こう」同様に、美しい旋律と日本語との調和が魅力です。

「花」、作曲:滝廉太郎、作詞:竹島羽衣(1900年、明治33年)、歌手名 記載なく不明。

この名曲、本来の題目は「花盛り」だったそうですが、歌曲集の他の曲「雪」「月」に合わせ「花」にしたとの由。
歌詞では、当時・隅田川で盛んだった漕艇(ボートレース、レガッタ)の様子が軽快に歌われているとの事。
滝作曲の「荒城の月」や「箱根八里」などと並び、我が国を代表する唱歌として永く親しまれていますが・・・。
昭和も遠く感じられる昨今では何だか以前より聞く機会が減ったような気がするのは筆者だけでしょうか。
色とりどりのツツジも咲き始め、花盛り春、まさに爛漫。

By 講師T

2016年4月24日日曜日

MIちゃんのバラの花、祝完成

日曜日・曇り

AYさん、前回から始めた新作「木蓮」の準備を行いました。

 AYさん、前回作成した可動式・中下絵を更にリファインし、本下絵を完成させました。

AYさん、完成した本下絵をパネル画面上にトレース、「木蓮」線描画がしっかり転写されました。
構築された樹形や花々の完成度が高く、新作への期待が高まります。
次回もまたマスキングなど、描画への準備作業を続ける予定です。

* * *

I姉妹、仲良く並んで描画を楽しみました。


姉のMIちゃん(小3)、前回から描き出した「バラの花」の水彩画を見事に完成させました。
大きな画面いっぱいに描かれたバラの花や枝葉が美しく、見ていて清々しい気持ちになります。
素直な観察による簡潔な表現ならではの軽やかさが秀逸な水彩画の誕生となりました。おめでとう。

今度は是非 額装して、観賞を楽しんで下さいね。

* * * 

妹のNIちゃん(年長さん)は図鑑からウサギを2匹選んで、描き上げました。
可愛い姿に水彩絵具を丁寧に乗せて完成。自作ハンコも押されました。


「MIちゃんの自作ラッコ」

MIちゃん、自宅で作ったラッコを持ってきてくれました。
貝をしっかり抱いた両手は輪ゴムで止められ、貝を絶対に放さないように工夫されています。
可愛いいですね。

2016年4月23日土曜日

秀作動物絵、続々誕生

土曜日・晴れ 時々 曇り
春を通り越して、初夏のような陽気でした。

YYさん、製作中のアクリル画「伊藤若冲のアレンジ模写」の仕上げに取りかかりました。

 YYさんの「群魚図」、今日は細部を締める線描を中心に筆を入れました。

その効果もあって、御覧のような活き活きとした形体が、鮮やかに浮かび上がってきました。
但し、全体の仕上げまでには僅かに至らず、全ての完成は次回へと持ち越しになりました。
YYさんのアクリル画、完成寸前。次回に期待しましょう。

* * *

SH君一行がやって来ました。


前回、パンダの色鉛筆画を描いたSちゃん(小6)、今日はパステルでイルカを2頭描き上げました。
パステル特有の柔らかなトーン水中のイルカ君たちとマッチして、素晴らしい効果を上げています。
特にイルカ君たちの灰色がその体表の質感も再現していて、リアルさも加味された作品の誕生となりました。

* * *

SH君(小5)、今日は図鑑から狼を選び、描き上げました。
SH君の的確な描線が、そのスピード感溢れる精悍なフォルム(形体)が見事に表現されました。

* * *

 アトリエ3度目登場のT君、図鑑から希少種のカメレオンを選び、描き出しました。
但しモチーフの選定に時間を要し、またその複雑で緻密な形体・模様の描写で、完成には至りませんでした。
次回の仕上げに期待しましょう。

 * * *

KMちゃん(小4)、今日はデッサンで白いポットを描きました。
今日は透視図法による楕円の表現と階調分けの指導を受け、丁寧な描線でしっかり仕上げました。
KMちゃん、正確な形体を的確な階調で描き進め、表現が難しい白いポットを見事に完成させました。
年齢・学年の枠を超えた秀作デッサン、ポットの質感や周囲の空気感も良い感じです。

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Hツインズ(小2)、描画や工作を楽しみました。



 深海魚がマイブームの2人、今日は図鑑からそれぞれユニークな魚影を選び出しました。
SH君が見事に描き上げたのは「竜宮の使い」。その形体と色彩をしっかり再現しました。
胴体のくびれ具合も正確に観察され、頭部のヒレの描写も秀逸な水彩画となりました。

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 一方のYH君の方も不思議な形状の深海魚「その名も)ラブカ」をしっかり見事に描き上げました。
こちらもまたその繊細な流線形やその細部を的確に観察・描写しました。
胴体の水彩絵具の滲み具合が、そのヌメり感まで彷彿とさせる作品となりました。


描画をしっかり終えたHツインズ、余った時間を利用して粘土細工も行いました。
可愛くてオシャレな色彩のジンジャー人形と、金色に輝くリンゴが誕生しました。

オマケ・アップ

(でも誰?S君?Y君?)

秀作揃いの動物絵が続々誕生、アトリエ冥利に尽きる初夏陽気のアトリエでした。