アトリエ・マイルストンブログ

2016年2月23日火曜日

「富士山の日」特集

火曜日・曇り

「名作美術館(その160):「富士山の日」」

今日は昨日の「ネコの日」同様の続き、2月23日で「富士山の日」の特集です。
今回はいにしえより数(あまた)ある富士山の絵からこの作品を取り上げました。



「富士三保松原図屏風(右隻)」、六曲一双、紙本金地著色、室町時代(16世紀中期)、
(各)137.5x329.4cm、はごろもフーズ寄贈、静岡県立美術館 収蔵

画像の出典元に詳細なく、絵師や来歴などは不明ですが、現存する最古の富士三保松原図とのことです。
名勝地の三保の松原の松林を中心とした駿河湾や、富士山とその周辺がパノラミックに描かれています。
白一色の冬富士、その麓の城や寺、海上には帆掛け舟、右側砂洲には塩作りの人々の姿等が圧巻です。
画面中を のたうち回るような装飾的な金雲の表現も興味深いですね。
機会があれば、是非とも原画を観賞したいと思わせる、自然と人々の営みの場面が満載しているようです。
(画面内クリックすると、拡大画像が得られます。)

世界文化遺産にも登録された富士山、万人から愛される優美な姿に神々しさも親しみも共に感じます。
富士(不二)山を仰ぎ見れる国に住めることに感謝。

By 講師T