アトリエ・マイルストンブログ

2016年1月11日月曜日

日本の伝統的・着物柄ー4

月曜日・曇り
「成人の日」休日

「名作美術館(その154)」

「デイリー・ギャラリー(その31)」

「日本の伝統的・着物柄の世界」

当コーナー新年の第1弾、成人の日にもちなんで、着物や帯の美しい織物・染物などの柄・模様を紹介します。

着物柄、以前にも当コーナー(2015年の1月1日、その23等)で取り上げ、今回で4回目の登場です。
、華麗な美しさに加え、生命の輝き、四季の移ろい、その時代の風俗等、様々な要素が美的に表現されています。
今回の意匠の他にも「花鳥風月」「雪月花」など、様々なテーマやデザインがあり、我々の目を楽しませています。 

牡丹に平安調の牛車(ぎっしゃ)

紅白や金銀の菊小紋

左:牡丹に菊                         右:菊に松

左:紺地に椿                    右:花、牛車、鶴

左:笠松、オシドリ夫婦              右:磯松、波頭、鶴

黒留袖:慶事の象徴「松竹梅」
まるで絵画のような奥深い空間や神秘的な光、動きが感じられる丹頂鶴などが素晴らしいです。

これらが一幅の絵だとしても充分に芸術的で魅力的ですが、これが染や織で産み出されていることは更に驚異です。
名も無き着物職人たちの産み出した超絶技巧・感性・審美眼に脱帽しながら、後世にも永く伝えていきたいものです。
七五三、成人式の振袖、祝祭の留袖など、人生の慶事を彩る着物。いつまでも大切にしたい美しい伝統文化です。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その182):冬訪れ歌」

小春日和が続いている今冬ですが、夜 澄み渡った空は視界も良く、オリオンが大きく天空に覆い被さっています。
以前、当コーナーで紹介したそんな美しい天空に似合う美しい曲です。

冬の星座(唱歌、昭和22年)/タンポポ児童合唱団 (詞:堀内敬三、曲:William S. Hays)

今では懐かしの唱歌、原曲はアメリカの作曲家の作品で「愛しのモリー(Mollie Darling)」と言う悲恋歌とのこと。
動画上では訳詞とありますが、冬の星座とは全く関係ないようで、2番の歌詞に星が登場しているのみとのこと。
でも日本語の詞の響きはとても美しく、意味が良く分からない部分もありますが、雰囲気は良く伝わってきます。
テンプテーションズの往年の名曲「マイ・ガール」同様、ピアノの黒鍵だけで紡げるような素朴な旋律が秀逸です。
この曲、youtube上の白鳥英美子バージョンもお勧めですが、独占的ロックが施されていて拝借を断念しました。
興味のある方は、そちらもどうぞ。

星座で思い出したのですが、筆者が生まれた南島では満天の星が輝いていて、天の川まで良く見えていました。
今となっては贅沢な光景で、夏ともなると丘の上にあった我が家では時々その満天の星の下で、行水をしました。
遠くの米軍基地からのサーチライトが天空を巡り、眼下の町の向こうの海には白い波頭まで見えていたものです。
冬の繊細なしじま(静寂)こそありませんが、庭に咲く夜来香(イエライシャン)の香りが星々と共に輝いていました。
遠い記憶の中で輝く無数の星々や銀河の光や香しい花の香り、頭上の冬空を仰ぎ見て、夏の夜空が蘇りました。

By 講師T