アトリエ・マイルストンブログ

2015年11月16日月曜日

アメリカ絵画の秋景色ー2

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「名作美術館(その146):秋の絵ー3」
アメリカ絵画の秋景色ー2

前回に続き、今回もまたアメリカの秋を描いた風景画が2作です。

" Corn " / Daniel Garber, 1908

" In the Whitewater Valley", John Ottis Adams,1900

両作品とも田舎の建物とその周囲の耕作地が、俯瞰した構図で描かれています。
上の作品タイトルはトウモロコシではなく、麦などの穀草のことなのでしょうか?
下の作品の前景の二つの高木は、その樹形からするとポプラなのでしょうか?
不明なことはさて置いて、
美しい自然と、その懐に抱かれた人の営みを感じさせてくれる郷愁溢れる光景が、心地良い作品です。
往年のアメリカ映画のように、遠くの建物からは子どもや犬・家畜の発する声が聞こえてくる気がします。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その173):秋深まり歌ー3」

上のアメリカの風景繋がりと言うことで、そのBGMとしてもこの曲を選びました。
今回の当コーナー、原曲は季節限定ではありませんが、紅葉シーンも登場する心に浸みる楽曲です。
作者不詳のこの古いアメリカ民謡、筆者の大好きなアイリッシュ・ミュージックを連想してしまいます。
上述の絵を見ていると、他にフォスターの「峠の我が家」等も脳裏で流れ出てきましたが、今回はこれ、

「シェナンドー」/演奏:101ストリング・オーケストラ
" Shenandoah " / 101 Strings Orchestra (2008)

シェナンドーはバージニア州を流れる川で、入植者とネイティブ・アメリカンの娘との恋が題材とのこと。
ケルト音楽の香りがするのは、当地への初期入植者の文化的影響が多分に存在しているとの事です。
欧州とは異なる自然や住環境が産み出した新大陸生まれの名曲、この季節の空気に浸み渡ります。

ここ数日、雨の日が続いています。
幻想的な秋景色も魅力的ですが、陽差しの柔らかい温かな「小春日和」もそろそろ恋しくなってきました。
ドングリを拾いながら、カサカサと乾いた音がする落ち葉の感触も楽しみたいと思う、今日この頃です。

By 講師T