アトリエ・マイルストンブログ

2015年8月20日木曜日

モネの夏風情・絵ー2

8月3日・月曜日・晴れ・猛暑日
アトリエ定休日
このブログは、後日8/20にアップしました。

「名作美術館(その130):モネの夏風情・絵ー2」

Claud Monet "Shelterd Path" 1973

前回の当コーナー同様、筆者が勝手に夏に見立ててしまいました。
(人物の服装や木々・灌木の色合いから秋かもしれませんが・・・。)

仏語の原題は不明。英語題名は「隠された小径」とでも訳すれば良いのでしょうか。
画面左の並木のある本道からの脇道で、おそらく秘密の近道なのかも知れません。
その坂道に進入・下って来るシルエットの人物が中景部に描かれた爽やかな作品です。
その背後には、空気遠近法で青く彩られた木立の遠景が見え隠れしています。
人物が歩を進める画面には描かれてはいない視点のこちら側(手前)の小径と、
今まで歩いてきた青色木立の向こう側に広がる景色と、その両者に空想は広がります。

画家の創出と言っても過言ではない「印象派」。その別の呼称の「外光派」にふさわしい油絵です。
小径表面の小石や、緑の葉の上で無数に輝き・拡散する「光」に満ち満ちた画家ならではの名品です。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その158):夏去り(?)歌」

前回の当コーナー、夏歌始めと冠したのですが、ブログ遅れのうちに周囲は一気に秋の気配が漂い始めました。
先週までの猛暑は影を潜め、秋雨前線の停滞で筆者の脳裏にも「夏歌」ではなく、この懐かしの曲が・・・。
英国出身で、2枚組のライブ・アルバムが米国を始め世界中でミリオン・セラーの大ヒットになりました。
アイドル扱いもされてしまいましたが、メロディアスな楽曲と歌心豊かなギターが魅力的な音楽家です。
エネルギッシュな夏から火照り冷める秋へと移ろう今日この頃の天候に似合うのではないでしょうか。

ピーター・フランプトン 「ベイビー・アイ・ラブ・ユア・ウェイ」
Peter Frampton " Baby I Love Your Way",Studio Version (1976)

真夏の盛りを過ぎてしまったかのような70年代ロック・シーンにあだ花のように咲いたライブ・アルバム。
聴き始めの頃こそ甘く感じたのですが、美しい旋律の下には野太い芯があり、結局惹きつけられました。
全編に渡ってバックで刻まれる12弦ギターのストロークも、心地良い音空間を産み出しています。
40年近く経った今でも時々針を落とすのですが(レコードです)、新たな発見が今も続いています。
かつて美青年で名を馳せた彼、今ではツルピカ頭と笑顔が良く似合う可愛いお爺ちゃんとなりました。
2010年には拉致被害者の横田めぐみさんに捧げられた曲も発表している彼、やはり硬骨漢でした。

By 講師T