アトリエ・マイルストンブログ

2015年3月23日月曜日

春先、冬戻り

月曜日・晴れ のち 雨(夜間はミゾレ混じり)。
昨日はアラレ(それとも雹?)、今日はミゾレ。
アトリエ定休日

「名作美術館(その115)」
中国絵画「山茶花に雪」

中国、林椿(?)筆、「山茶花に雪(?)」、国立故宮博物院(台北)

画像出典先にデータ記述なく、残念ながら詳細は一切不明です。
我が国の基礎ともなった中国絵画ですが、筆者自身も浅学で詳しいことは良く分かりません。
が、能書きや予備知識なしで絵画を鑑賞することも又、見方・味わい方のひとつの王道です。

扇面(?)らしい構図に、雪を僅かに被った山茶花の花や蕾の一枝が明朗に描かれています。
照葉独特のテップリとした輪郭と妖艶な花ビラの形象も美しく、更にその狭間の白雪の対比も見事です。
冬の厳しさに耐える生命の美しさ・逞しさが尊く感じられる、愛らしい名品です。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その141):春先歌」

上記絵画と早春繋がりです。
「三寒四温」のこの季節らしく、昨日から寒の戻りがやって来ました。
で、この曲です。
昔ながらの学校唱歌が好きな筆者の、お気に入りのひとつです。

「早春賦」、歌 : 白鳥 英美子( トワエモア )
詞:吉丸一昌、曲:中田 章、大正13年(1913年)発表

大正生まれのこの曲、詞に良く解らない部分がありますが、早春のその雰囲気はとても良く伝わってきます。
現代では持ち得ない美しい旋律と言葉が快感です。

来たる春が太平洋高気圧の大気圏内ならば、去りゆく冬は大陸シベリアの高気圧の大気圏内です。
この曲、歌の雰囲気はまさに後者の属性で、どこまでも澄み渡った透明な空気感が清々しいですね。
名残惜しい美しい光景ではありますが、さりとて、ぼんやり春霞の到来もまた大歓迎です。
四季の国に住む我が身の幸福に感謝。


明日は一昨年の学童クラブ発足以来初のピアノ発表会。
K先生に手取り足取り教わった9名の学童たちが、その成果を学童やご両親の前で披露します。
美術に語学に音楽、まさにカルチャー・クラブと呼べるにふさわしい大きな一歩となると思います。
学童たちが人前で揚がることなく、日頃の成果を発揮さえすれば、歌心ある音楽会となるでしょう。
我が事のように楽しみです。

By 講師T