アトリエ・マイルストンブログ

2012年3月31日土曜日

祖母と孫娘の花の絵

春の嵐となった土曜日、CO君(新中1、女子)がやって来ました。
今日は、前回から取りかかっている自由画の2日目です。


 前回の線描に、パステルを用いての彩色が施されました。
絵の雰囲気が大分 見えてきました。次回も楽しみです。

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MFさん、制作中の丸山応挙の虎図の模写を続けます。


今日は背景に金泥(アクリル絵の具)が刷り込み筆で施され、虎の濃墨色も加筆されました。
ほとんど完成に近い状態ですが、最終的な詰めの処理を次回に持ち越しとなりました。
虎独特の生命感に、いっそうの迫力と重厚さが加わりました。
次回の完成が楽しみです。
( 虎の描画に集中するために、額縁制作の方はお休みです。)

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 IKちゃん(新3年生)、今日は制作中のドールハウスの住人(第1号)を仕上げます。


折を見て、制作していた紙粘土の人形を研磨加工して、彩色が施されました。
ドールハウスの住人、可愛い「キノコの精」第1号が、めでたく仕上がりました。
これからも折を見て、彼の家族が増える予定です。
楽しみですね。

 * * *

久々にTSさんが孫娘のSKちゃんを伴ってやって来ました。
今日は、二人揃って花を描くことになりました。

まずはSKちゃん(新中1)、アトリエ恒例のハイビスカスを水彩で描きます。


 SKちゃんの「ハイビスカス」が完成しました。
端正な形に鮮やかな色彩が施され、完成度の高い見応えのある作品となりました。

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TSさん、昨日KSさんが置いていったクリスマス・ローズに感激。即座にモチーフに選ばれました。


TSさんの「クリスマス・ローズ」が完成しました。
水彩絵の具の透明性や滲みを利用して、爽やかで清楚な雰囲気に仕上がりました。

祖母と孫娘で春の1日を描画で楽しんだ後は、今度は額装して鑑賞を楽しんで下さい。



春の嵐となった3月最終日でした。
いよいよ暖かな陽差しに包まれた春がやって来ます。

再発した花粉症で涙目の私には、眩しい春の陽差しです。
遠い日に、受験失敗で落胆していた春のようでもあります。
明日から新年度。従うだけでなく、造り出せる春もありです。
By 講師T

2012年3月30日金曜日

KSさんの植物画、完成

連日の春の陽気となった金曜日、KSさんがやって来ました。
今日は、持参したクリスマス・ローズを描きます。


持参した中から1輪を選んで描き進めるKSさんの様子


KSさんの水彩・植物画、春咲きの「クリスマスローズ」が、見事に完成しました。

ルーセブラックと言う品種の花ビラの微妙な赤紫も良く再現され、茎や葉の曲線を活かした構図も素敵です。
KSさんの持ち味が充分に発揮された見応えのある快作となりました。

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二人の男の子が体験授業にやって来ました。
今日は、好きな動物を図鑑の中から選んで描くことになりました。















新2年生のT君、恐竜を中心に古代の世界を描きました。
ティラノが地上を闊歩し、翼竜が天空を舞う古代の様子が、火山や不思議な植物と共にイキイキと再現されました。

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新5年生のH君は、鳥図鑑の中からヒタキの仲間を描きました。
羽毛の柔らかさやその細部、クチバシや目や脚など色彩豊かに、丁寧な筆致でリアルに再現されました。

T君、H君二人の鋭い観察力と、集中力・持続力の結果としての描写力が、魅力的な作品を誕生させました。
これからも成長が楽しみです。
どうも、おつかれさまでした。

2012年3月29日木曜日

春本番

春本番のような木曜日のアトリエ、HSさん、フェルメールの模写を続けます。



左:前回までの画面の様子。                 右:今日の作業後の画面。

今日は、手から下の部分(スカートや背景地図の風鎮・机・椅子等)が加筆されました。
これで画面全体のおおまかな描写が、めでたくも終了しました。
次回から、いよいよ細部の描き込みに入ります。楽しみですね。

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 YSさん、白いユリのデッサンを続けます。


 今日は花や茎を中心に加筆され、白い花ビラを引き立てるため、背景にも繊細なボカシの調子も施されました。
花ビラ中心部の花芯も立体的になってきました。
次回の仕上げが楽しみです。

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KHさん、今日は水仙の花を水彩で描きました。


仕上がった作品、不覚にも撮りそこねてしまいました。
後日、あらためてアップさせていただきます。どうも、すみません。

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Wさん、遠方から体験授業にやって来ました。
今日は初めての油絵、しかも名画の模写に挑戦しました。
模写にはゴーギャンの作品(一部をトリミング)が選ばれ、初めてのキャンバスやイーゼルに向かいます。


限られた時間・条件の中で筆が運ばれ、初めての油絵が仕上がりました。
慣れない経験で疲れたことと思いますが、充実した時間が持てたとのこと、です。
どうも、お疲れ様でした。

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木工クラフトで勉強机を制作中のHINAちゃん(新中2)、今日も表面の研磨作業です。

 今日は仕上げ用にと、隣人のOさんからポリッシャーも調達しましたが、その出番はありませんでした。
次回のコンパウンドでの採集研磨を待って、ポリッシャーによるバフ磨き仕上げに取りかかる予定です。
地道で根気の要る作業もいよいよ終盤に入ってきます。どうもお疲れ様でした。
次回、楽しみです。


「 春本番 」

今日はやっと春本来の暖かさに包まれた1日でした。
でも同時に花粉症も重症化してしまい、鼻水・涙目に加え、ノドの痛み・頭痛・悪寒も加わってしまいました。

嬉しくも恨めしくもある春。
病院の待合室や診察室の多くの花粉症の子供たちに囲まれていたら、自分の苦しみなど消え去っていました。
講師T

2012年3月28日水曜日

目力(その2)

水曜日、昨日に続きアトリエはお休みでした。
恒例の名作美術館(その17)をお届けします。

今日もモディリアーニ(その4)をお届けします。
副題は昨日の「目力」に続いて、「やさしい目の力」です。




 4作品、いずれも題名・製作年は不詳です。
(後で調べておきますが、より視覚的人間になって、気にせずにご覧ください。)

上の少年はおそらく同人物で、共通点は同じ服装・椅子の位置・画面中央からの大胆な色面分割などです。
下の男性像もまた共にテーブルに片肘を乗せている点や画面右端上部の直線の構図などが共通点です。

4作品共に瞳は描かれておらず、リラックスしたポーズで視線も真っ直ぐにこちらを見ているわけではありません。
そのおかげもあって、私たち見る者もまた彼らを・彼らの背追った人生をゆっくりと推察できるのです。
裏を返せば、彼らの側に私たちの好奇の視線を受容する「ゆとり」や「やさしさ」が存在するのです。

吸い込まれそうな力強い「目力」も魅力ですが、視線を合わさずに逸らさずに受け入れる目もまた魅力的です。

ショット・グラスを前にする男の手前のもう一つのグラスは、きっとモディリアーニのそれに違いありません。
(画面内クリックすると、拡大画像が得られます。)

By 講師T

2012年3月27日火曜日

少年と少女の目力

火曜日、アトリエはお休みでした。

恒例の名作美術館(その16)を、1日遅れでアップします。
今日もモディリアーニ(その3)の作品2点を、お届けします。

今日は、題して「目力(めぢから)」です。


今のところ、タイトル・制作年など、不詳です。
(国内発売の画集などでは見かけない作品です。)

ご覧の通り、両手を組んで椅子に正座して、こちらを見つめる少年と少女の絵です。
瞳を描かない人物画の多い画家としては珍しい部類の、共に視線の強い作品です。

画面の中、明暗の対比で浮かび上がるのは、眼光発するその頭部と両手です。 
行儀の良い姿勢の少年と少女は共に地味な服装で、こちらをじっと凝視しています。
私達、見る者の視線もまた彼らの視線とぶつかり、思わずたじろいてしまいそうです。

国内ではあまり見かけなくなりましたが、海外に出ると時々 遭遇する強い目力がとても印象的な作品です。
画家モディリアーニはその力に魅了され、最も効果的にその力が発揮されるように画面を構成したのです。

何故だか懐かしい故郷の遠い記憶のように、脳裏に焼き付いて離れない少年と少女の不敵で素敵な目力です。
(画面内クリックすると、拡大画像が得られます。)

By 講師T

2012年3月26日月曜日

新人HI君、登場

月曜日のアトリエ、春休み中のDNちゃん(新小3)がやって来ました。
今日は初めてのデッサンと、制作中の貯金箱作りをします。


今日は貯金箱上部や基盤部に紙粘土が厚くモールド(肉付け)されました。
次回、紙ヤスリで表面を整えて、いよいよ赤色に塗られる予定です。楽しみですね。


 NDちゃんのの初デッサン「ブリキのジョウロ」が完成しました。
ジョウロの形やその細部・その質感が丁寧に観察され、見事に再現されました。

* * *

昨年夏のイベントに参加したHI君(NDちゃんのお友達、新小3)、今日からアトリエで学びます。
HI君も、デッサンに挑戦します。



HI君のデッサン「ブリキのミニ牛乳缶」が完成しました。
NDちゃん同様、その質感などが見事に再現されました。
男の子らしいシャープな線で、正確な形とその細部が観察・描写され、金属独特のテカリが素晴らしいです。


デッサンの後は、次回から作る予定の木工クラフトの飛行機のデザインをしました。
次回も楽しみですね。

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NFちゃん(新小2)、今日から2本立て授業です。
 まずは張り子の貯金箱作りです。

 左:張り子用の紙を準備するNFちゃん。         右:犬のサファイヤ (キャラクター)の完成予想図。

 左:今日の作業で作られた張り子のコア(芯)。         右:張り子の後の、花の水彩画(下地)。


今日は貯金箱も水彩画も下準備の段階でしたが、「物作り」には最初が肝心です。
両方ともにしっかりとした下地なので、その完成の良さが容易に想像できます。
次回楽しみです。

2012年3月25日日曜日

KN君、ネコの台座 着手

春本番のような晴れの日曜日のアトリエ、UK君(新5年生)がやって来ました。
UK君、前回から開始した「泳ぐ魚」の制作を続けます。

今日は、最も重要な動力部の工作です。
本体の芯材ともなる木が加工されて、ピアノ線や動力源のゴムなどが取り付けられました。
UK君、とても固いピアノ線の折り曲げにちょっと苦労しました。
次回はいよいよ本体・動力部芯材・尾ヒレとの結合です。
楽しみですね。

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先週、体験授業を受けたP兄弟、今日からアトリエでの創作を楽しむことになりました。





















 左:お母さんの指導で、粘土細工を楽しむPさん兄弟。 
右:仕上がった作品を手に兄弟揃って記念撮影です。











  
お兄ちゃんのJP君(5才)、今日はアトリエ・ネコの絵と、粘土細工を楽しみました。





弟のZ君、今日も色遊びに夢中になりました。今日の好きな色は「赤」とのこと。
やがて来る創作への胎動を思わせる躍動感あふれる絵になりました。

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KN君(大学生)、いよいよ台座の制作に取りかかります。

 


















 
台形状の台座が切り出され、接着されました。
KN君のネコ、その全貌が見えてきました。
一段と神々しさを増したようです。
次回も楽しみです。